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K.Kさん

2020年度卒(博士) 

株式会社

エス・ディー・エスバイオテック

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みなさんはじめまして。2020年度博士卒のKです。

 

私は五味研究室で“イネ病害抵抗性に重要なジャスモン酸シグナルを制御する複合体に関する研究”というテーマで研究を行っていました。ジャスモン酸は植物ホルモン(植物が自ら生産するごく微量で生理作用を示す化合物)の一つで、イネに処理すると病気に強くなることが分かっています。だったら処理しまくったらいいんじゃないかと思った方、そんなおいしい話はなく、植物にかけるジャスモン酸の濃度が濃過ぎたり、ジャスモン酸を処理し続けると根が伸びるのが止まってしまったり、老化が進んで枯れてしまったりといった植物にとって害になる現象が起こってしまいます。私の研究はそんなジャスモン酸をイネに処理することで誘導されるシグナル伝達を植物の体の中でうまく調節する因子(制御因子)にはどんなものがあって、どんな機能を持っているのかを明らかすることを目的に研究をしていました。

 

このHPを閲覧されている皆さんの中には、研究室分属どこにしようかと悩んでいる方もいるかと思います。参考になるかどうかわかりませんが、私の研究室分属前のことを思い返してみると、当時の私はただとにかく「一生懸命になれる研究室に入りたい!」という考えで研究室を選ぼうとしていました。研究室訪問の際、色々な研究室で先生方が研究室の紹介をしてくださっている中で、自分とそう年齢の変わらない先輩方がカッコよく研究室紹介をしていたのがすごく印象的で、さらに皆一生懸命研究活動をしていることが伝わってきて、ここで自分も頑張りたい!と思ったのが五味研究室を選ぶ決め手となりました。

 

分属してからの研究室生活はとても充実しており、あっという間に時間が過ぎていきました。恥ずかしながら、私は最初の1年間はほとんど成果が出せない日が続き、何度もくじけそうになりました。それでもめげず努力し続け一歩一歩着実に前に進み、博士号を取得することができました。五味研究室では研究室活動を通して数えきれないくらい色々な事を学びましたが、特に努力するのは当たり前であること、がんばったからと言って必ず成果に結びつくわけではない事、そして努力をしている人だけに成果を得るチャンスが巡ってくることを学びました。

 

最後になりますが、研究室分属を控えている皆さん、五味研究室は決して楽な研究室ではないと思います。しかしそれと同時に、研究活動を頑張りたいという目標を達成する上で最適な研究室であるとも思います。私も五味研究室で一生懸命頑張ったおかげで兼ねてから志望していた研究職に就くことができました。大学生活は人生を分ける一つの大きな分岐点だと思います。五味先生は一生懸命頑張る学生にはとても熱心に指導してくださる先生です。これまでは、なあなあでやってきたけれど大学生活を通して何か思い出を残したいという方や研究室生活を通して自分を成長させたい方、将来研究職や技術職を目指したいという方には最適な研究室だと思いますので興味を持った方は是非一度研究室に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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